竜宮音秘(大和富士)ブログ|BLOG
日本三大古泉・走り湯、走湯神社
- 2010年9月25日 13:28
- Posted by Yamatofuji
愛媛の道後温泉、兵庫の有馬温泉、と並んで、日本三大古泉と言われているのが、熱海にある、走り湯です。
走り湯は、約1300年前、修験道の開祖・役小角(役行者)によって発見されたとも伝えられています。
役小角(役行者)は、走り湯で、「無垢霊湯 大悲心水 沐浴罪滅 六根清浄 むくれいとう だいひしんすい もくよくざいめつ ろっこんしょうじょう」という神言を感得し、唱えていたと言われています。
走るが如くお湯が湧き出し海に注いでいることから、走り湯と呼ばれるようになったとのことです。
鎌倉三代将軍・源実朝は、走り湯の事を次のように和歌で詠んでいます。
「伊豆の国山の南に出づる湯の早きは神のしるしなりけり」
走り湯は、全国唯一の横穴式源泉だとのことで、トンネルの入口のような所から洞窟に入って源泉を見ることが出来ます。
源泉のすぐ近くに、走湯神社があります。
走湯神社は、伊豆山神社の摂社とされており、走湯神社から急な石段を数百段登った所に、伊豆山神社があります。
走り湯は、伊豆山神社の神湯とされています。
かつて伊豆山神社は、神仏混淆の時代、般若院とともに伊豆山権現、あるいは走湯権現と呼ばれ、絶大な権力を誇っていたようです。
伊豆山を天に昇るめでたい龍に例えて、富士山から入った龍は日金山(十国峠)から岩戸山までは胴体、岩戸山を龍の頭、伊豆山神社は目、浜町内にある花水を龍の鼻、走り湯は龍の口で呼吸している、富士山に繋がっているものである、という信仰が生まれ、富士山信仰にも関係しているとのことです。
伊豆山神社は、源頼朝が箱根神社、三嶋大社とともに篤く崇敬したことで有名ですが、この走り湯も、源頼朝にゆかりのある場所のようです。
かつて源頼朝が、走り湯の前にある岩風呂から、美しく力強い日の出を見て源氏再興を決意したとも伝えられており、頼朝は見事に源家を復興させ日本の統一を果たしました。
それから、物事を始める時、この走り湯に入って気持ちを新たにすれば大願成就するものと今日まで言い伝えられているとのことです。
頼朝にあやかり、走り湯は「出世の湯」とされています。
走り湯洞窟のすぐ近くに、入浴できる所が数箇所あります。
私も本日、走湯神社に参拝し、源泉に浸かって来ました。
ここの源泉は、疲労回復にかなり効果が高いような感じがします。
走り湯は、いつ行っても、力強いエネルギーのようなものを感じます。
走り湯は、富士山の持つエネルギーとかなり深くつながっている感じがします。
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