竜宮音秘(大和富士)ブログ|BLOG
箱根神社、元宮、九頭龍神社、箱根は箱舟?
- 2010年10月14日 18:15
- Posted by Yamatofuji
本日、箱根に行って来ました。
6月13日の、箱根芦ノ湖・九頭龍神社例大祭以来、約4ヶ月ぶりになります。
箱根に行く途中、十国峠(日金山)にある日金山東光寺に寄って行きました。
ここは、伊豆山神社の御神霊が最初に祀られていた所であり、その後、今の伊豆山神社本宮のある場所に移され、それから、現在の伊豆山神社が建立されたということです。
日金山東光寺には、延命地蔵菩薩が祀られています。
箱根は、私が大好きな場所であり、いつ行っても、心が癒される空間です。
箱根の空間の中にいると、他の場所では味わえないような、ある種独特の静けさ、心の平安・安らぎのようなものを感じます。
箱根という空間は、私にとって、特別にご縁が深いと感じます。
神社に参拝したりするようになったのも、十数年前、思いがけず、箱根芦ノ湖の九頭龍神社に導かれるようにして行く事になったのが最初でした。
それ以来、箱根とのご縁は、ずっと続いています。
まず箱根神社に参拝し、その後、駒ヶ岳山頂にある箱根神社元宮に、そして最後に、芦ノ湖・湖畔にある九頭龍神社に参拝しました。
九頭龍神社の近くには、白龍神社という小さなお社もあります。
芦ノ湖・湖畔の九頭龍神社の空間の中で、湖面の波の音や木々のざわめきなどを聞いていると、とても神妙なものをいつも感じます。
九頭龍大神は、芦ノ湖ではなく、九頭龍神社の背後に聳える箱根第一の高峰、神山に鎮座されているとも言われています。
九頭龍神社参拝後、温泉に入ってきました。
芦ノ湖・湖畔には、「龍宮殿」という大きな高級旅館が聳え立っています。
その中にある蛸川温泉という湯に日帰り入浴が出来るので、本日初めて入浴してきました。殿方の湯には「明神」、ご婦人の湯には「明星」という名前が付けられていました。
ところで、箱根(ハコネ)という言葉は、箱舟(ハコブネ)という言葉とよく似ています。
私も箱根という言葉を思い浮かべると、よく箱舟という言葉がほとんど同時にイメージされたりします。
箱舟とはもちろん、旧約聖書に出て来る、「ノアの箱舟」の事です。
箱根と、「ノアの箱舟」とは、何となくイメージが重なる要素があるようです。
芦ノ湖遊覧船の発着場の一つには、「ノア」という名前が付けられています。
また、箱根の森高原教会は、「ノアの箱舟」をイメージしたユニークな創りになっているとの事です。
「ノアの箱舟」とは、英語で、「Noa'Ark」と書くそうです。
Arkとは、「失われたアーク」とも呼ばれている、古代イスラエルの「契約の箱(柩)」と同じ言葉です。
モーゼの十戒の石板などが納められた、ユダヤの至宝である「失われた契約の箱(柩)」は日本に運ばれたとも言われています。
そして、日本語の話し言葉は、古代ヘブライ語がベースになっており、書き言葉の方は、仏教の伝来の影響で、漢字を導入したとも言われています。
だとすると、ハコネ(箱根)とハコブネ(箱舟)とは、古代において、何かつながりがある言葉なのかも知れません。
また、標高約700メートルの山深い所にある芦ノ湖・湖畔に聳え立つ大きな高級旅館の名前が「龍宮殿」というのも一見意外な感じがします。
しかし、箱根神社の御祭神は、天孫ニニギノミコトとそのお后であるコノハナノサクヤヒメ、そして、二人の間に生まれたヒコホホデミノミコトの三柱の神であり、ヒコホホデミノミコトこそが、「古事記」の中で、「山幸彦」として「龍宮城」に行った神様なのです。
ですから、山深い芦ノ湖・湖畔に「龍宮殿」という大きな高級旅館が聳え立っているのも、一見意外ではあるのですが、また一面においては、似合っている感じもします。
昔から箱根は、「箱根の山は天下の険」と謳われた山深い所なのですが、「ノアの箱舟」といい、「龍宮城」といい、何故か海との関係をイメージさせる、不思議な空間とも言えそうです。
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