竜宮音秘の調べ・神響き、天岩戸開きの祝いの神楽歌

竜宮音秘(大和富士)ブログ|BLOG

伊邪那岐命の三貴子(天照大御神、月読命、須佐之男命)

  • 2013年10月 3日 18:39
  • Posted by Yamatofuji

 伊勢神宮には、内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)がありますが、内宮と外宮ともに、境外別宮として、月読宮(外宮では月夜見宮)を持っています。

 それぞれの月読宮・月夜見宮は、内宮・外宮ともに、歩いても行ける距離の、少し離れた場所に、かなり広い敷地を伴って祀られています。

 月読命(ツキヨミノミコト)を本格的に祀っている神社は、全国でもそれ程多くはないかと思いますが、日本を代表する神社である伊勢神宮において、内宮・外宮ともに、それぞれ、かなり広大な敷地を用いて月読命をきちんと祀っている事に、私は、とても奥深いものを感じます。

 内宮(皇大神宮)で祀られている御祭神は、天照大御神(アマテラスオオミカミ)です。
 天照大御神は、古事記の中で、伊邪那岐命(イザナギノミコト)が禊払いの後、左目を洗った時に生まれた神とされています。

 そして、右目を洗った時に生まれた神が、月読命です。
 そして、鼻を洗った時に生まれた神が、須佐之男命(スサノオノミコト)です。

 天照大御神、月読命、須佐之男命は、三貴子と呼ばれています。

 天照大御神は、有名な天岩戸開きの場面、そして、須佐之男命も、有名な八俣の大蛇(ヤマタノオロチ)退治の場面などで、古事記の中でも大活躍されて有名ですが、月読命だけは、何故か、古事記の中でも、その後ほとんど登場しません。

 しかし、天照大御神は左目から、月読命は右目から誕生したと書かれている通り、天照大御神と月読命は対の関係です。

 太陽と月があるように、一日に昼と夜があるように、光と闇があるように、天照大御神と月読命は対の関係なのです。

 そして、天照大御神と月読命の働きを統合した働きが、須佐之男命になります。

 須佐之男命は、伊邪那岐命の鼻から誕生したと、古事記に書かれています。
 鼻は、顔の中心にあります。顔の中心にあるのが、鼻なのです。
 須佐之男命が、天照大御神と月読命の働きを統合した中心の働きである事は、鼻から生まれたという表現で、型としても出されています。

 そして、須佐之男命が、天照大御神と月読命の働きを統合した中心の働き、本来の働きをする時の御神名は、古事記に書かれている通り、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)となります。
 またの名を、カムスサナルノオオカミとも言います。

 日本を代表する神社である伊勢神宮において、内宮・外宮ともに、それぞれ少し離れた場所に広大な敷地を用意して、別宮として月読宮・月夜見宮を持ち、月読命をきちんと祀っている事には、とても奥深いものがあるように感じます。

 伊勢神宮に参拝される時には、ぜひ、月読宮・月夜見宮にも参拝されると良いかと思います。

最近の記事|recent Entry

カテゴリー|Category

月別アーカイブ|Archives

リンク|Links

フィード|FEEDS