竜宮音秘(大和富士)ブログ|BLOG
月読命の蘇り=魂の蘇り=黄泉国からの黄泉帰り(よみがえり)
- 2013年10月 5日 11:37
- Posted by Yamatofuji
先日のブログ、「伊邪那岐命の三貴子(天照大御神、月読命、須佐之男命)」の中で、伊邪那岐命(イサナギノミコト)の三貴子(三貴神)について書きました。
その中で、天照大御神(アマテラスオオミカミ)は「天岩戸開き」、須佐之男命(スサノオノミコト)は「八俣の大蛇(ヤマタノオロチ)退治」の話などで、古事記の中で大活躍をされてよく知られていますが、月読命(ツキヨミノミコト)だけは、古事記の中で、その後ほとんど登場しないと書きました。
伊邪那岐命の左目から生まれたのが天照大御神であり、右目から生まれたのが月読命であり、鼻から生まれたのが須佐之男命です。
左目から生まれた天照大御神と、右目から生まれた月読命は対の関係であり、二つで一つです。
一日に昼と夜があるように、太陽が治める昼と、月が治める夜があるように、光と闇があるように、天照大御神と月読命は対の関係であり、二つで一つなのです。
そして、天照大御神と月読命の働きを統合した働きが須佐之男命です。
須佐之男命が、陰陽併せ持つ、二元性を統合した中心の働きである事は、伊邪那岐命の鼻から生まれたという表現で、型として示されています。
顔の中心にあるのが、鼻になります。
顔の中心にある鼻から生まれたという表現で、須佐之男命が中心の働きである事が、古事記には記されています。
そして、天照大御神と月読命の働きを統合した、中心の働きをする時の正式な御神名は、古事記に書かれているとおり、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)となります。
またの名を、カムスサナルノオオカミとも言います。
伊邪那岐命の禊払いの後に生まれた三貴子の中で、月読命だけはその後ほとんど登場しなくなりますが、天照大御神と月読命の働きを統合した須佐之男命の蘇りの中で、蘇る事になります。
月読命の蘇りとは、魂の蘇りという事であり、黄泉国からの黄泉帰り(よみがえり)という事でもあります。
私達の魂は、「月」に例えられます。
満月とは、完成された御魂、魂の出産、魂の蘇りという事を象徴しています。
月読命の蘇りとは、魂の出産という事であり、魂の蘇りを象徴しています。
そして、それは即ち、黄泉国からの黄泉帰り(よみがえり)という事でもあります。
月読命(ツキヨミノミコト)の「ヨミ」とは、魂の蘇り(ヨミガエリ)の「ヨミ」でもあり、黄泉国(ヨミノクニ)の「ヨミ」をも表しています。
月読命の蘇りとは、魂の蘇りという事であり、それは即ち、黄泉国(ヨミノクニ)からの黄泉帰り(よみがえり)をも表しています。
古事記の中で、伊邪那岐命が「黄泉国(ヨミノクニ)」から蘇り(黄泉帰り=よみがえり)、禊払いの後、三貴子を生んだという話の中に表されています。
古事記には、歴史書としての一面だけではなく、人が神として出産するまでの内的なプロセスが象徴的に書かれています。
古事記には、神界の仕組みが隠されており、人が神として出産する、即ち、魂の蘇りという事が主要なテーマとして隠されています。
神武天皇誕生までの神代の話は、人が神として出産する、魂の出産、魂の蘇りという同じテーマが、様々な登場人物や場面設定を使って、象徴的に描かれています。
例えば、伊邪那岐命の「黄泉国(ヨミノクニ)からの蘇り(黄泉帰り)」、天照大御神の「天岩戸開き」、須佐之男命の「八俣の大蛇(ヤマタノオロチ)退治」、大国主誕生、日子穂穂手見命(ヒコホホデミノミコト=山幸彦)の「竜宮城からの帰還」、神武天皇誕生などは、登場人物と場面設定は違いますが、魂の蘇りという同じ事が表されています。
夜空に輝く満月は、完成された御魂、魂の出産、魂の蘇り、「黄泉国(ヨミノクニ)からの蘇り(黄泉帰り)」を象徴しています。
それは即ち、月読命の蘇りという事であり、月読命の蘇りとは、天照大御神の「天岩戸開き」、須佐之男命の「八俣の大蛇(ヤマタノオロチ)退治」と同じ事を象徴しています。
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