竜宮音秘の調べ・神響き、天岩戸開きの祝いの神楽歌

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古事記は、神界にそびえ立つ龍宮城

  • 2013年10月 9日 21:14
  • Posted by Yamatofuji

 古事記は、我が国最古の歴史書です。

 712年(和銅5年)に、太安万侶によって献上されたとされています。
 天武天皇の命により、稗田阿礼が「謡習」していた「帝皇日継」(天皇の系譜)と「先代旧事」(古い伝承)を太安万侶が書き記し、編纂したものとされています。

 今日では、一般的に「コジキ」と呼ばれていますが、「フルコトブミ」と呼ぶのが正しいという説もあります。

 歴史書としての古事記には、真偽も含めて、様々な見解があるかと思いますが、古事記とは、単に歴史書としての一面だけではなく、「神界のプログラム」が隠されており、「神界にそびえ立つ龍宮城」としての一面も隠されています。

 特に、一番最初の「天地開闢」から、初代天皇である「神武天皇誕生」までの、所謂、「神代の時代」の神話の物語は、人が神として出産するまでの内的なプロセスが、象徴的に描かれており、魂の出産、魂の蘇りという事が、主要なテーマとして描かれています。

 登場人物と場面設定はそれぞれ違いますが、魂の蘇りという同じテーマが、繰り返し繰り返し描かれています。

 そして、魂の出産を終え、魂の蘇りを経て、人が神として誕生した姿を、古事記では「神武天皇」という言葉で象徴しています。

 もちろん、古事記には、歴史書としての一面もありますので、初代天皇である「神武天皇」となった、神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)という人物も実在したかと思われますが、「神界のプログラム」としての古事記が「神武天皇」という言葉で象徴しているのは、人が神として誕生した姿です。

 魂の出産を終え、魂の蘇りを経験して、人から神に成長した姿を、「神武天皇」という言葉で表現しています。

 ですから、「神武天皇」とは、二千数百年前に初代天皇となった歴史上の特定の人物だけを指すのではなく、私達一人一人の事も意味しています。

 私達一人一人が、魂の出産を終え、魂の蘇りを経験して、人から神へと進化(神化=しんか)した姿を、古事記では、「神武天皇」という言葉で表現しています。

 「神武天皇」とは、私達一人一人の事でもあります。
 私達一人一人が、魂の蘇りにより魂の出産を迎え、人から神へと成長して「神武天皇」として誕生する事が出来るように、「神界のプログラム」を示して、古事記は私達を導いてくれています。

 古事記とは、「神界にそびえ立つ龍宮城」でもあります。

 古事記については、折に触れて、少しずつ書いていきたいと思います。

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