竜宮音秘の調べ・神響き、天岩戸開きの祝いの神楽歌

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「大黒様 だいこくさま」の歌ー大黒様の袋の中は奇魂(くしみたま)

  • 2013年11月21日 22:16
  • Posted by Yamatofuji

 一昨日、「大国主誕生」の中で、出雲大社の御祭神である、大国主大神の事を書きましたが、大国主大神は、大黒様とも呼ばれます。

 ところで、文部省唱歌に、「大黒様 だいこくさま」という歌があります。

 ご存知の方もあるかと思いますが、「大黒様」の歌は、「大きな袋を肩にかけ、・・・」という歌詞で始まります。

 大黒様が肩にかけている大きな袋の中には、実は、神道の一霊四魂で言うところの、奇魂(くしみたま)の働きが入っています。

 奇魂の働きは、一般的には、「智・功・察」とも表されていますが、御霊の一番奥の働きであり、神の図りを知る働きになります。
 現象を否定せず、現象の奥にある、神の図りを見る意識の働きであり、根性と呼ばれるものも、奇魂の働きに含まれます。

 奇魂の働きは、伊邪那岐命が、黄泉国(ヨミノクニ)で、神聖な爪櫛(つまくし)に火を灯した働きとして、象徴されています。

 奇魂が光らない限りは、大黒様にはなる事が出来ません。
 大黒の働きとは、一朝一夕に出るものではなく、長い年月に亘る、奇魂の働きが、不可欠となります。

 古事記に書かれている通り、出雲大社の御祭神である、大国主大神は、いきなり誕生した訳ではなく、様々な苦難や試練、死からの蘇生復活などを経て、誕生したのです。

 大黒様は、米俵の上に乗って、打出の小槌を持っておられますが、それは即ち、「力」の象徴でもあります。

 全国の八百万神々を統率する、出雲大社の御祭神である大国主大神とは、「力」の象徴であり、米俵の上で打出の小槌を振って、金銀財宝をザクザクと生み出す大黒様とは、「力」の象徴なのです。

 「力」の象徴である、大国主大神の働き、大黒の働きとは、一朝一夕に出るものではなく、奇魂の働きが、必要不可欠となります。


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