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大宇宙は願いを何でも叶えてくれるという、幻想その1―― 私たち人間が大宇宙を創造したのではなく、大宇宙が私たち人間を生かしている

  • 2014年11月24日 14:54
  • Posted by Yamatofuji

 大宇宙は、自分や人々の願いを何でも叶えてくれる存在であるかのような、勘違い・錯覚・幻想が、かなり蔓延している感じがします。

 想いは必ず実現する、とか、夢は必ず実現する、思考は必ず現実化する、というようなことが、安易に信じられ過ぎている感じがします。
「引き寄せの法則」や「マーフィーの法則」などが、何か宇宙の絶対法則であるかのように盲信している人々がいます。

 先日、『「引き寄せの法則」には重要な視点が欠けている』の中で書きましたが、「引き寄せの法則」や「マーフィーの法則」には重要な視点が欠けており、宇宙の絶対法則でも何でもありません。

「引き寄せの法則」や「マーフィーの法則」などは、私たち人間の目線から大宇宙の摂理を都合良く解釈しており、人間のエゴや願望から創り出された、間違った概念にしか過ぎないのです。

 大切なのは、私たち人間の目線から大宇宙を捉えるのではなく、大宇宙という、宇宙的観点から、私たち人間の生の営みを捉えることだと思います。

 私たち人間が、この大宇宙の全てを創造し、天体の運行から細部に至る、大宇宙の森羅万象の全ての営みを司っている訳では全くありません。
 それとは逆に、この大宇宙の全てを創造し、天体の運行から細部に至る、大宇宙の森羅万象の全ての営みを司っている存在が、私たち一人ひとりに生命を与え、私たち一人ひとりを一呼吸一呼吸生かしているのです。

 私たちは、大宇宙に生かされている存在であり、一呼吸一呼吸生かされているからこそ、自分の夢を思い描いたり、様々な思考を巡らせたり出来る訳なのです。
 大宇宙に生かされている存在にしか過ぎない、私たち人間の想いや夢や思考によって、大宇宙の森羅万象が動いている訳では全くありません。

 全ては、大宇宙の計画の中にあります。
 私たち人間一人ひとりは、大宇宙の根本主体・根本創造主である大宇宙意識の分霊(わけみたま)であり、大宇宙における一つの役割としてしか存在していませんので、自分の役割の中にある夢や想いは実現し、思考は現実化しますが、自分の役割の中に無い夢や想いは実現することはありませんし、思考は現実化することも無いのです。

 大宇宙の森羅万象の全てを司っている大宇宙意識は、私たち人間の願いや想いに反応・同情して、それによって森羅万象を動かしたり変更したりするような存在では、全くありません。

 私たち個人一人ひとりだけではなく、数十億人の全人類が心を一つにして祈ったとしても、元々決まっている大宇宙の摂理は、変わることは無いのです。

 そのことを理解する為に、極端な例ですが、一つの例を挙げておきます。

 私たち人類を始め、動物も植物も、地上に生きる生命体は皆、地球を照らす太陽の恩恵によって、生かされています。
 しかし、太陽(恒星)には寿命がありますので、何億年後か何十億年後には必ず、私たちの地球を照らす太陽は寿命を迎え、燃え尽きてしまうのです。

 太陽が寿命を迎え、燃え尽きた時、地球という星に生きる生命体も、絶滅することになります。
 地球という星の上で、生命が永遠に生存し続けることは、不可能なのです。

 実際には、太陽が燃え尽きる前には、私たち人類の科学は、今よりも飛躍的に進化していますので、太陽が燃え尽きる前に、人類が生存出来るような他の惑星を探して、そこに移住して生き続けることも可能です。

 何億年後かは分かりませんが、いずれ私たち人類は、太陽が燃え尽きる前に、地球から脱出して、他の惑星で生き続けることになると思います。

 もし、私たち人類が、永遠に生存し続けたいと願うならば、太陽が燃え尽きる前に、地球を脱出して、他の惑星で生存出来るような科学技術・テクノロジーを獲得しなければならないのです。

 人類が絶滅しないように、太陽が燃え尽きないようにして下さいと、例え、数十億人の全人類が心を一つにして大宇宙に祈ったところで、太陽(恒星)は何れ寿命を迎えて燃え尽きてしまうという、大宇宙の摂理は、微塵も変わるものではないのです。

 大宇宙の真理というものは厳粛であり、私たち人間の感情に同情したりするようなものでは、全くありません。

 私たちの地球を照らす太陽のような恒星が、この銀河系宇宙(天の川銀河)一つだけでも、数千億は存在すると推定されているのです。
 そして、ウィキペディアによれば、そのような無数の太陽(恒星)を持つ銀河というものが、少なくとも1700億は存在すると推定されているようです。

 無数の太陽系を持つ銀河を、少なくとも1700億個も創造し、それらの天体の運行を全て司っている存在が、私たち人間に生命を与え、一呼吸一呼吸生かしているのです。

 私たち人間が大宇宙を創造し、大宇宙の森羅万象の全てを司っている訳では全くありません。
 それとは逆に、大宇宙の森羅万象という、宇宙規模の壮大な営みの中の一コマとして、私たち人類の生の営みがあるのです。

 大切なのは、私たち人間の目線から、大宇宙の摂理を都合良く解釈することではなく、大宇宙という、宇宙的観点から私たち人間の生の営みを捉えることだと思います。

 全ては大宇宙の計画の中にあります。
 私たち人間一人ひとりは、大宇宙の根本主体・根本創造主である大宇宙意識の分霊(わけみたま)であり、大宇宙における一つの役割としてしか存在していませんので、自分の役割の中にある夢や想いは実現し、思考は現実化しますが、自分の役割の中に無い夢や想いは決して実現することはありませんし、思考は現実化することも無いのです。

 大宇宙の真理・摂理というものは厳粛であり、私たち人間の想いや思考・感情によって左右されるということは、一切ありません。

 大宇宙とは、私たち個人や人類全体の願いを何でも叶えてくれる存在などでは全く無いことを、知ることが大切です。

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