竜宮音秘の調べ・神響き、天岩戸開きの祝いの神楽歌

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一つひとつの事象を無識別に戻して、判断しないことが大切

  • 2015年5月13日 21:20
  • Posted by Yamatofuji

 幸福という概念は、対極に、不幸という概念を持っています。
 何かを幸福と思う心は、そうでないものを不幸と思う心と、セットになっています。
 幸福という概念は、不幸という概念とセットになった考え方であり、どちらか一方だけでは存在出来ない考え方です。

 幸運という概念も、同じです。
 何かを幸運と思う心は、そうでないものを不運と思う心と、セットになっています。

 私たち人間はともすれば、人生で起きる一つひとつの事象に対して、幸・不幸、運・不運という判断をする傾向がありますが、一つひとつの事象を無識別に戻して、判断しないことが大切だと思います。

「人間万事塞翁が馬」という故事にもあるように、一つひとつの事象に対して、これは幸福だとか、これは不幸だとか判断していても、それが本当にそうなのかは分かりません。

 馬から落ちて足を骨折したことを不幸・不運と捉えていても、そのおかげで戦争に行かなくてよくなり、命拾いをすることもあります。

 落馬して骨折したことを、で捉えると不幸・不運と映るかも知れませんが、そのおかげで兵役を免れて死なずに済んだ訳ですから、もっと広い目でとして捉えると、今度は逆に、幸福・幸運だったと映るかも知れません。
 禍福は糾(あざな)える縄の如しなのです。

 何かを不幸・不運と捉えても、それが本当にそうなのかは分かりません。
 逆に、何かを幸福・幸運と捉えても、それが本当にそうなのかも分からないのです。

 製造業などが分かりやすい例ですが、会社が傾く原因は、実は、会社の業績が良くなった時に、会社が傾く種が蒔かれていたりします。
 業績が良くなり、新しい工場を新設して多大な設備投資をしたり、人員も大量に採用したりしたことが、後で業績が落ちて来た時に、経営を圧迫する原因となるのです。

 逆に、主力商品の売り上げが大幅に落ち込み、主力商品に依存出来なくなることで、新商品の開発や、新しい分野に活路を求めて会社が生まれ変わるということもあります。

 会社の売り上げが伸びたからと言って、それが本当に幸運なのかは、よく分かりません。
 逆に、会社の売り上げが落ちたからと言って、それが本当に不運なのかも、本当のところは、よく分からないのです。

 人生に起きる全てのことは、それと同じようなものなので、一つひとつの事象に対して、幸・不幸、運・不運というような判断をしないで、無識別に戻すよう心掛けることが大切だと思います。

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