竜宮音秘(大和富士)ブログ|BLOG
人間の性格は長所も短所も含めた全人格が一つの持ち味
- 2016年5月23日 18:55
- Posted by Yamatofuji
≪人間の性格は、長所も短所も含めた全てで一つの人格であり、全人格として一つの持ち味になっています。長所は短所でもあり、短所はまた長所であるとも言えますので、それを創造力として使うことができます。≫
今日は、人間の性格というものについて、少し話をしてみたいと思います。
人間の性格ということでは、よく、長所とか、短所という言葉が使われます。
そして、長所と短所とを分けて、切り離して捉えられることが多いかと思いますが、人間の性格というのは、長所も短所も含めた全てで一つの人格であるとも言えますので、何が長所で何が短所かということを決め付けるのは、本当は難しいことなのです。
長所と言うのも、見方を変えれば短所になります。
それとは逆に、短所と思えるようなものも、見方を変えれば長所にもなるのです。
長所は短所であるとも言え、それとは逆に、短所もまた長所であるとも言えます。
あなたの長所は何ですか?
そして、あなたの短所は何ですか?
≪見方を変えれば、長所は短所でもあり、短所もまた長所にもなります。≫
あなたが長所と思っているものは、見方を変えれば短所にもなります。
また、あなたが短所と思っているものも、見方を変えれば長所にもなるのです。
例えば、あなたが話上手で、コミュニケーション能力も高く、雄弁家だとすると、それはそれで一つの長所だと言えます。
しかし、それを自分の長所と過信して、知らず知らずのうちに、言わなくてもよい余計なことまで口にしているかも知れません。
昔から『口は禍の元』とも言われるように、私たち人間は、自分が発する言葉が多くなればなるほど、つい、言わなくてもよい余計なことを口にする可能性が高くなります。
そういう意味においては、話し上手で雄弁だというのは、両刃の剣のように、負の側面も持っています。
今度は逆に、あなたが話下手で無口な人間だとしても、その分、言わなくてもよい余計な言葉をあまり口にすることがないとしたら、それはそれで一つの長所であり、美徳であるとも言えます。
昔から『沈黙は金』という言葉があるように、沈黙には、大きな価値があるとも言えます。
しかし、普段は無口だとしても、言わなければいけない場面では、言わなければいけませんし、言わなければいけないことは、言わなければなりません。
話し上手で雄弁なのがよくて、話下手で無口なのがいけないということではありません。
それとは逆に、話下手で無口なのがよくて、話し上手で雄弁なのがいけないということでもありません。
両刃の剣のように、長所と思えるものにも負の側面があり、短所と思えるものにも、正の側面があるということなのです。
見方を変えれば、長所もまた短所であり、短所もまた長所であるとも言えます。
そして、人間の性格というのは、長所とか短所とか言われるようなそれらを含めた全てで一つの人格であり、一つの持ち味となっています。
そして、長所とか短所とか言われるような全てを含めて一つの人格であり持ち味になっていますので、それを創造力として使って、仕事などに生かしていくこともできます。
≪自分の長所と思えるものも、短所と思えるものとセットになって、一つの長所・創造力になっていることが多い。≫
自分が長所と思っているものは、実は、自分が短所と思っている部分とセットになって、一つの長所や持ち味、そして創造力になっていることが多いものです。
芸術家などの場合が分かりやすい例ですが、芸術家の個性・持ち味・長所と思えるものも、人間的な短所とセットになって、一つの持ち味・長所になっていることがあります。
極端な例で言えば、画家のゴッホなどがよい例かも知れません。
画家のゴッホは、生前はほとんど絵が売れなかったようですし、人間としてのゴッホは、自分の耳を切るなどして、周りの人たちから見れば、変人のような人だったのではないかと思います。
しかし、そういう、人間ゴッホの短所と思えるような部分も、芸術家ゴッホの持ち味・長所・才能というものと密接不可分のものなので、もしゴッホが、誰からも愛されるような社交的な明るい性格だったとしたら、後世に名を残すような独特の個性を発揮できなかったかも知れません。
何が良いとか悪いとかではなく、その人の持ち味・長所・才能と思えるようなものも、その人の短所と思えるようなものとセットになって、一つの長所であり、持ち味になっているということなのです。
短所を直せば、全てが丸く納まるという訳でもありません。
例えば、小説家などでも、一昔前の文士と呼ばれたような時代の作家には、無頼派と呼ばれるような人たちもあり、酒好きで放蕩三昧のような人たちもいました。
そういう作家たちは、おそらく、酒を飲んでの失敗なども、多かれ少なかれあったと思いますが、そういう短所と思えるような部分もまた、彼らの創造力の源にもなっていた筈です。
無頼派と呼ばれたような、酒好きの文士たちに、酒を飲ませずにその時間机に向かって仕事をさせれば、それで良い小説が書けるというものでもありません。
何が長所で何が短所ということではなく、長所も短所も含めた全体で一つの長所であり、一つの持ち味なのです。
言わば、全人格で一つの才能となっているのです。
ですから、もしもあなたが、無口で根暗で口下手だとしても、それが必ずしも悪いという訳ではありませんし、逆にそれを創造力として使っていくこともできます。
もしもあなたが、人と話をすることが苦手だとしても、それは必ずしも短所・欠点という訳でもありませんし、無理に営業や接客業のような仕事で頑張ろうとする必要もありません。
あなたには、あなたの性格にあった仕事がある筈であり、あなたの性格を創造力として使っていけばよいのです。
もしかしたらそれは、何かの"モノづくり"の仕事かも知れませんし、農業のような自然に向き合う仕事かも知れませんし、パソコンに一人で向き合うような、オタク系の仕事かも知れません。
自分の長所も短所も含めた性格の全てで一つの人格であり、一つの長所・持ち味・才能になっています。
あまり自分自身の性格を、これは長所でこれは短所だとか、決め付けても意味がありません。
見方を変えれば、長所もまた短所であり、短所もまた長所であるとも言えます。
そして、長所とか短所とか思えるような全ての性格を含めて一つの人格であり、一つの個性・持ち味・才能になっています。
あまり短所を直そうとすることばかりに意識を向けようとせずに、自分の性格の全てを創造力として使っていくように意識すると、創造力が高まります。
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