竜宮音秘(大和富士)ブログ|BLOG
イーロン・マスク氏のスペースX社が2024年の火星移住と火星コロニー構想を発表
- 2016年10月 5日 18:12
- Posted by Yamatofuji
メキシコで開かれた第67回国際宇宙会議で講演するイーロン・マスク氏
(2016年9月27日撮影)。(c)AFP/Hector-Guerrero
今日は、人類の火星移住に関する最新の情報をお伝えしておきたいと思います。
前回のブログ『量子力学の「不確定性原理」が正しいとしても、未来は100パーセント確定している』の中で、NHKのテレビ番組に登場した、オランダのノーベル物理学賞受賞者ヘーラルト・トホーフト氏の説をご紹介させていただきました。
ヘーラルト・トホーフト氏は、オランダの物理学者ですが、人類の火星移住を目指すオランダの民間プロジェクト「マーズワン」計画のアンバサダーとしても知られています。
『有人火星探査と人類火星移住計画の現状、火星テラフォーミングについて』、こちらの記事の中でも書きましたが、2030年代の有人火星探査を目指すアメリカのNASA(アメリカ航空宇宙局)よりも早く、2つの民間組織が、あと10年後くらいで火星移住を実現させようとしています。
その1つが、オランダのNPO法人による民間プロジェクト「マーズワン」計画であり、そのアンバサダーを務めているのが、オランダのノーベル物理学賞受賞者であるヘーラルト・トホーフト氏なのです。
「マーズワン」計画では、2026年に最初の24人を火星に永住させる計画であり、その後、順次、火星移住者を増やしていく予定となっています。
現在、火星移住の最初の候補者は100人に絞られていますが、今年の6月に、さらに40人に絞る為の選抜試験を行うことが発表されており、最終的には24人に絞られて、2026年に火星に永住する予定になっています。
そして、オランダの民間プロジェクト「マーズワン」計画よりもさらに早く、人類の火星移住を実現させようとしているのが、天才的起業家として知られるイーロン・マスク氏が率いるアメリカの宇宙ベンチャー企業スペースX社なのです。
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≪スペースX社では2024年に人類の火星移住を計画。≫
今年6月、スペースX社のCEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク氏は、2024年に有人火星探査を行う予定であることを明らかにしており、詳細については、今年9月27日にメキシコで開かれる第67回国際宇宙会議(IAC2016)で発表するとしていました。
そして、つい先日の9月27日にメキシコのグアダラハラで開かれた第67回国際宇宙会議(IAC2016)において、イーロン・マスク氏は火星移住計画についての詳細を発表しました。
それによりますと、2024年に火星移住を開始する予定であり、将来的には火星に100万人が住む都市を建設して人類の文明を築くという火星コロニー構想が発表されました。
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≪90日間と2000万円以内の費用で100人単位で火星移住が出来る時代。≫
火星への宇宙船には約100人が搭乗出来るとのことであり、新型のロケットで打ち上げられた後、地球の周りの軌道を周回してから火星に向かうことになりますが、宇宙船に効率の良い燃料を供給することで、なんと、90日ほどで火星に到着出来るようです。
宇宙船の中では、映画館で映画を見たりすることが出来、快適な宇宙旅行を楽しめるようです。
新型ロケットは過去最大の全長122メートル、燃料は火星にある水と二酸化炭素から作れるメタンと酸素を利用するようです。
そして、一度に100人を輸送することでコストを抑え、一人当たり20万ドル(およそ2000万円)以内に抑えるとしています。
予定通り順調に進めば、8年後には、20万ドル(およそ2000万円)以内の費用と90日間の宇宙旅行を経て、私たち人類が100人単位で火星に移住出来る時代が到来しようとしているのです。
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≪火星に100万人が生活する都市を建設する火星コロニー構想。≫
火星への有人宇宙船探査が実現して、航空機の定期便のように火星への往復ルートが確立されれば、火星への移住希望者は増えていくものと思われます。
イーロン・マスク氏は、火星に100万人が住む都市を建設し、人類の文明を築くという火星コロニー構想を持っており、「火星への移住を開始してから40年〜100年で完全に自給自足出来るようになるだろう」と話しています。
イーロン・マスク氏は、「誰でも行きたい人は火星に行けるようにしたい。夢ではなく、現実に可能なことだ。」と話しており、今後、近い将来、それが可能な時代が到来するものと思われます。
天才的起業家として知られるイーロン・マスク氏は、現在45才ですが、電子決済サービス会社Paypalの創業者であり、電気自動車会社テスラ・モーターズの経営者としても知られています。
最初にテスラ・モーターズに投資した時には、まともな電気自動車が出来るには50年は掛かると言われた時代だったようですが、わずか数年で電気自動車会社テスラ・モーターズを本格稼働させています。
そして、2002年に宇宙輸送を可能にするロケットを製造開発する宇宙ベンチャー企業スペースX社を起業してからも、順調に実績を重ねており、NASA(アメリカ航空宇宙局)との業務提携により、国際宇宙ステーション(ISS)への物資の輸送などを自社の「ファルコンロケット」を使って手掛けています。
スペースX社は、今年4月に、ロケット再利用を可能にする実験に成功しており、今後、ロケットや宇宙船の再利用を本格化させて、コスト削減を大幅に進めていくものと考えられます。
スペースX社では、2018年に無人宇宙船「レッド・ドラゴン」での火星探査を計画しています。
そして、今後、機体やエンジンの開発を本格化させていき、順調に行けば、2020年にも地球軌道に有人火星探査に向けての試験機を打ち上げる予定のようです。
また、火星への初号機の打ち上げは、早ければ2022年にも行われる予定だと言いますから、遅かれ早かれ、人類の火星移住は、イーロン・マスク氏のスペースX社が実現することになりそうです。
イーロン・マスク氏は、人類が絶滅せずに存続し続けるには、地球以外の惑星への進出が不可欠だと主張しており、火星を拠点に木星などさらに遠くの宇宙への進出も視野に入れているようです。
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≪「火星テラフォーミング」という「地球惑星化」プロジェクト。≫
イーロン・マスク氏のスペースX社と、オランダの民間プロジェクト「マーズワン」計画という2つの民間組織が、10年後くらいの火星移住を進めていますし、NASA(アメリカ航空宇宙局)も2030年代の有人火星探査を目指していますので、遅かれ早かれ、人類の火星移住は実現するものと思われます。
さらに、いずれは、「火星テラフォーミング」も行われることになるでしょう。
「火星テラフォーミング」とは、「地球化」「惑星化」「地球惑星化」とも呼ばれますが、要するに、火星に大気を創って、人類が住めるような惑星に作り変えてしまおうというプロジェクトになります。
「火星テラフォーミング」は、技術的には可能な水準に到達しているようなので、財源さえ確保出来れば、いずれは実現されることになると思います。
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